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自然な白さを手に入れる!
歯の黄ばみの正体と解消法

「歯の黄ばみは生まれつきだから、しょうがない…」と諦めていませんか?
歯が黄ばむ原因は生まれつきだけではなく、いくつかあり適切な対処をすることで歯を白くできます。
逆に、間違った対処をしてしまうと、歯を傷つけてしまい黄ばみが悪化するケースも少なくありません。

そこで今回は、歯が黄ばむ原因について解説していきます。
本記事では、歯の黄ばみの落とし方対策についても合わせて解説。歯の黄ばみを落として自然な白い歯になりたい方は、是非参考にしてください。

基本的な歯の構造

歯が黄ばむ原因を知る前にまず、歯の構造について簡単に説明します。歯の構造を知ることで、より歯の黄ばむ原因について理解できるからです。

歯の構造は基本的に「エナメル質」「象牙質」「神経」の3つに分けられ、次のような特徴があります。

● エナメル質…歯の外側の部分で硬い
● 象牙質…エナメル質の内側にあって柔らかい
● 神経…象牙質より内側にあって歯に栄養を届ける役割がある

歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ原因は、次のような理由が考えられます。

加齢

日常生活で行う歯磨きや噛む動きなどで、歯の表面のエナメル質は少しずつ削れて、エナメル質が薄くなっていきます。
エナメル質は白色ですが、削られていくと透明になり内側にある象牙質が透けるようになるのです。
象牙質の色はアイボリーのような黄色ですが、年齢を重ねるとさらに黄色みが増すため、エナメル質から透けて歯が黄ばんで見える傾向があります。

生まれつき

エナメル質の色と象牙質の色で、歯の色は決定します。象牙質の色は黄色形ですが、エナメル質が白く厚みがあるほど、象牙質の色が透けにくく白い歯に見えます。
一方で、エナメル質が薄い場合には象牙質の色が透けてしまい、黄ばみのある歯に見えるのです。
特に日本人はエナメル質が薄い特性の人が多く、生まれつき歯の色が黄色っぽいケースが多いです。

飲食物

歯が黄ばむ原因のほとんどが、飲食物だと考えられています。歯に付きやすい成分が含まれている食べ物や飲み物を日常的に取ることで、歯が黄ばむ傾向があります。
● チョコレート、紅茶、赤ワイン…ポリフェノール
● 玉ねぎ、にんにく…タンニン
● コーヒー、栄養ドリンク…カフェイン
上記のような、ポリフェノールやタンニンなどの色素と唾液に含まれるタンパク質が結びつくことで、歯の表面にステインといった汚れが付着し、歯が黄色く見えるのです。

タバコ

タバコに含まれるタールが、黄ばみの原因になることがあります。タールには粘着性があり歯に付着しやすい性質があります。
その上に食べかすや色素がつくことで歯が黄ばんだ見た目になるのです。

不十分な歯磨き

歯磨き不足は、歯の黄ばみに繋がります。磨き残しが多いほど歯垢(しこう)が多くなるからです。
歯垢は細菌の塊でネバネバしています。ネバネバした歯垢に食べかすや汚れが付くため、歯が黄ばんで見えるのです。
また、歯垢が長時間残っていると歯石になります。歯石は石のように硬く、色は黄色のため歯が黄ばんで見えるのです。

歯の内部が原因で歯が黄ばむことも!

転んで前歯を強く打ったまま放置していると、歯が黒く変色することがあります。これは転んだ時の衝撃で血液の循環が止まってしまい、歯の神経が死んだ状態のためです。
また、0歳〜8歳頃の歯が作られる時期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用していた場合は、テトラサイクリン歯になる可能性が高いです。
テトラサイクリン歯とは、まだら模様やグレー、黒色になる歯のことです。
テトラサイクリン系抗生物質は、風邪薬のシロップに使用されていることが多く、妊娠中の方や幼児は控えるようにしましょう。

歯の黄ばみをキレイにする方法

歯の黄ばみをキレイに落とせる方法はいくつかあり、ここではそれぞれの原因に対しての対策を紹介していきます。

01ホワイトニングの歯磨き粉を使用する

「歯磨きが不十分な人」や「飲食物によるステイン汚れが気になる人」は、ホワイトニングの歯磨き粉の使用がおすすめです。
ホワイトニング歯磨き粉には、ポリリン酸ナトリウムが含まれているかチェックしましょう。この成分には歯の表面に付着したステインを落とす働きがあります。
また、歯の表面をコーティングして汚れや着色が付きにくくする効果も期待できます。
歯垢が多く歯に付いている人は、正しい歯磨きをするだけでも本来の歯の白さを取り戻せます。
歯並びが悪い場合は歯磨きの難易度が上がるため、歯科医師や歯科衛生士から自分に合った歯磨きのやり方を教えてもらいましょう。

02歯科医院でクリーニングを受ける

自宅での歯磨きで汚れを落とせるのにも限界があります。特に、タバコのヤニは歯の表面の細かい傷に入り込んだり粘着性が強かったりするため、歯磨きでは落ちないケースが多いです。
歯科医院で行うクリーニングでは清掃専用の機器を使用し、歯の表面にこびりついたヤニ汚れもキレイ取り除くことが可能です。

03ホワイトニング

加齢、生まれつきなどが歯の黄ばむ原因の場合は、ホワイトニングがおすすめです。歯科医院で行うクリーニングは、歯の表面に付着した汚れやステインなどを除去することしかできません。
一方で、ホワイトニングは過酸化水素という薬剤を使用するため、歯の内側から白くすることができます。

04禁煙をする

ヘビースモーカーの人は歯にヤニが溜まりやすく、歯が黄ばむスピードも非喫煙者より早い傾向があります。
特に人前で話す仕事をしている人は、定期的に歯のクリーニングやホワイトニングを行うと歯の白さを維持できますが、仕事が忙しくてすぐには通えない人も多いでしょう。
歯の黄ばみは相手に不快感や不潔感といった印象を与えてしまうこともあります。歯の白さを長くキープしたい場合には、禁煙がおすすめです。

歯の黄ばみ予防で気をつけること

自宅で歯の黄ばみケアをする時は、次のことに注意しましょう。

01歯を強く磨き過ぎない

ホワイトニング歯磨き粉の成分には、研磨材が含まれていることがほとんどです。研磨材は、歯のエナメル質を傷つけて、黄ばみを悪化させる可能性も否定できません。
また、汚れやステインを落とそうと硬い歯ブラシで強くゴシゴシと磨いてしまうと、エナメル質が薄くなり、象牙質の色が透けて見えてしまいます。
歯の表面にできた傷に汚れや食べかすの色素が入り込むと、歯が黄ばむようになります。そのため、歯磨きをする際は、力を入れずに軽く磨くのが基本です。
どうしても歯磨きをするときに力が入ってしまう場合には、柔らかい歯ブラシ低研磨の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

02酸性の食材を摂り過ぎない

口の中が酸性になると、エナメル質が溶け始めます。特に、酸味を感じる食べ物や飲み物を好んで取り入れている人は、エナメル質が薄くなっている可能性があります。
グレープフルーツといった柑橘系の果物りんご酢などの酸味が強い飲食物は、歯の黄ばみが気になる時には控えると良いでしょう。

03よく噛む

よく噛むことは、唾液の量を増やします。唾液には洗浄作用の働きがあり、歯の表面に付いた汚れを流す効果が期待できます。
唾液の量が増えれば歯の表面に汚れが溜まりにくくなるため、食事の時はよく噛むように心がけましょう。

04歯ぎしり

歯ぎしりは寝ている時にギリギリと歯に力が入っている状態です。歯ぎしりをしている時は、体重の倍以上の力が歯にかかっているとも言われていて、歯に亀裂が入ったり摩耗したりする原因になります。
歯ぎしりでできた傷に、汚れや食べ物の着色が入り込むと歯が黄ばむことがあります。歯ぎしりの原因はさまざまですが、ストレスカフェインの取りすぎなどで眠りが浅くなるのが原因のひとつです。
歯科医院では、歯ぎしりを防止するマウスピースを作成できます。歯ぎしりが気になる場合には一度、歯科医院で診てもらいましょう。

歯の黄ばみをキレイにして白い歯を手に入れよう

歯の黄ばみは、老けて見えたり清潔感がないように見えたりと、第一印象が悪く捉えられる可能性があります。
黄ばみの原因が自分でわからない場合には一度、歯科医院で相談するのがおすすめです。歯の黄ばみを改善して本来の白い歯を取り戻しましょう。

この記事を書いた人

歯科衛生士 帆保智子(ほぼともこ)
帆保智子(ほぼともこ) 歯科衛生士

歯科衛生士歴10年以上。現在は、歯科衛生士の資格と自身の経験を活かして、 ライターや監修者として活動中。「専門用語の多い歯科医療をわかりやすく」をモットーに執筆している。

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