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甘いお菓子だけじゃない!
子供の虫歯原因を解説

「子供の食べ物に気をつけていたのに虫歯になった…」とショックを受ける保護者の方も少なくありません。特に、チョコレートやキャラメルなどの甘いお菓子を食べさせないようにしていたという声を良く耳にします。

確かに、チョコレートといった甘いお菓子に含まれる糖は細菌の栄養になり虫歯を発生させる要因になりますが、甘い物だけを控えても虫歯を予防できるわけではないのです。虫歯になる原因は食べ物だけでなく、いくつかあります。

そこで今回は、子供が虫歯になる原因について解説していきます。

なお本記事では、虫歯とストレスの関係性や子供の虫歯を予防する対策も合わせて解説。子供に虫歯をつくらず健康な口にしたい方は是非、参考にしてください。

虫歯ができる仕組み

虫歯になる原因を知る前に、虫歯ができる仕組みを知っておきましょう。それを知ることで、虫歯の原因が食べ物以外にもあることがわかりやすいからです。

そもそも、口内には数百種類の細菌が存在します。その中のミュータンス菌といった複数の細菌が虫歯をつくるのです。
虫歯ができる基本的な仕組みは、以下の通りです。

①糖が含まれる食べ物を食べる
②食べかすが口内に残る
③細菌が糖を栄養にして酸を出す
④歯が酸によって溶けて虫歯になる

子供が虫歯になる原因は?

日常生活の中では、虫歯のできやすいポイントがいくつかあります。

01食べ物

前述した通り、細菌が酸を作り出す時に必要な栄養が糖です。糖には「ショ糖」「果糖」「オリゴ糖」など多くの種類があります。

その中でもキャラメル、ジュース、チョコレートなどに使われている糖は、口の中に残りやすい糖になるため、虫歯になる原因のひとつです。

また、うどんやパンに含まれるデンプンは、唾液に含まれるアミラーゼという酵素の働きによって糖に分解されます。細菌のエネルギーになるため、虫歯の原因にもなります。

02だらだらと食べる

通常は食後に唾液の働きで、再石灰化※1(さいせっかいか)が起きます。しかし、ダラダラとずっと食べ続けていると、再石灰化のスピードが追いつかず口内が酸性の状態になるため、虫歯ができやすいです。

特に子供は集中できる時間が短く、食事の時間が長くなりやすいです。食事をする回数や時間が長いほど、口の中が酸性に傾き虫歯ができやすい環境になります。

※1再石灰化とは、食事によって歯が溶けた部分を修復すること。

03口呼吸

子供が鼻ではなく、口で息をしていませんか?最近では、テレビを見ている時や寝ている時に口呼吸をしている子供が多い傾向があります。

口呼吸は、口の中が乾燥すると同時に唾液が乾きます。唾液が減少することで、細菌が活発になったり歯の表面に食べかすが溜まったりするため、虫歯になりやすいです。

ストレスが虫歯の原因になる?

近年の研究では、ストレスが原因で虫歯になりやすいことがわかっています。日々のストレスを強く感じると、次のような症状が出るためと考えられています。

唾液の減少

ストレスは副交感神経の働きを乱して、唾液の出る量が少なくなります。その結果、口の中が乾きやすくなり、虫歯のできるリスクが高くなります。

血行障害

ストレスが溜まると、血管が収縮して血液の流れが悪くなる傾向があります。血流が悪くなると細菌から体を守ってくれる白血球やリンパ球などの働きが悪くなり、免疫力が落ちてしまいます。

免疫力が低下すると、口の中の細菌が活発になるため虫歯になりやすいです。

親から子供へ虫歯が移るって本当?

結論から言うと、親から子供に細菌感染する可能性があります。最近の研究では、母親の口内細菌が生後4ヶ月の子供に確認されています。※2

特に親に虫歯がある場合には、子供に活発な細菌が移ってしまう可能性が高いです。日々のスキンシップの中で親から子供へ細菌感染するため、保護者の方の口の中が清潔な状態であることも虫歯予防には大事です。

参考資料:※2 九州大学 ⺟⼦間の⼝腔細菌共有を⾼精度に検証

子供の虫歯を予防する4つの対策

子供を虫歯から守るには、次の4つの方法が効果的です。

01食生活を見直す

子供の食生活を一度、見直すことをおすすめします。

● 食事をする時間をある程度、決める。
● 間食する回数を減らす。
● 食後はなるべく歯磨きをする。

上記のように子供の食生活を見直し、実行することで虫歯になるリスクがグッと減ります。ただ、今までは大丈夫だったことを一気に止めてしまうと、子供のストレスになりやすいです。

子供の様子を見ながら、少しずつ取り入れていくと良いでしょう。

02仕上げ磨きを行う

子供は手先がまだ思うように動かせず、歯磨きを丁寧にできない場合が多いです。子供だけが行う歯磨きだけでは磨き残しが多く、虫歯になることもあります。

小学校低学年くらいまでは磨き残しの確認をし、必要であれば保護者の方が仕上げ磨きをすると虫歯になるリスクが低くなります。

03キシリトールガムを噛む

小学生くらいの子供の場合には、キシリトールが配合されたガムがおすすめです。キシリトールは、果実や野菜に含まれる天然の甘味料で、ほんのりとした甘さがありますが、虫歯が栄養として使えないため虫歯になりにくいといった特徴があります。

ガムを選ぶ時には、キシリトール100%の商品を選びましょう。キシリトール以外の糖を使用している場合には、細菌の栄養になる可能性があります。

また、ガムを噛むことで次のようなメリットがあります。

● 口周りの筋肉が鍛えられて唇を閉じる訓練になる。
● 唾液の量が増えて歯の再石灰化を促す

ただし、キシリトールは一度に取りすぎると、お腹がゆるくなることがあります。1日に2〜3粒程度なら大丈夫と言われていますが、体質によって違うため様子を見ながら摂取するようにしましょう。

04定期的に検診を行う

定期的に虫歯ができていないか、磨き残しがないかを歯科医院で診てもらいましょう。小さい虫歯の場合には治療をせずに様子を見ることができ、子供への負担が少なく済みます。

また、定期的にシーラント処置や高濃度のフッ素を塗ることは、虫歯予防に効果的です。

子供の虫歯予防は無理のない範囲で行いましょう

子供の歯は大人の歯に比べて未熟なため、口の中に糖分が長い時間残った状態が続くと、虫歯になりやすいです。

食事の時間を決めたり、口に残りにくいお菓子を選んだりするだけでも虫歯予防になります。

また、自宅のケアだけでなく、歯科医院で虫歯チェックやフッ素塗布などを行うとより虫歯予防に効果的です。

子供の虫歯予防は、生活の中で取り入れやすい対策から少しずつ始めることをおすすめします。子供と保護者の方が無理なく継続できるやり方で、歯を虫歯から守っていきましょう。

この記事を書いた人

歯科衛生士 帆保智子(ほぼともこ)
帆保智子(ほぼともこ) 歯科衛生士

歯科衛生士歴10年以上。現在は、歯科衛生士の資格と自身の経験を活かして、 ライターや監修者として活動中。「専門用語の多い歯科医療をわかりやすく」をモットーに執筆している。

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