歯周病の原因は、歯垢(プラーク)です。歯垢は、食べかすや細菌が混ざり合って固まったもので、歯の表面や歯と歯茎の境目に付着します。歯垢が放置されると、細菌が繁殖して炎症を起こし、歯周病へと進行します。 歯垢は、歯磨き粉、歯ブラシで除去することができます。しかし、歯垢は毎日少しずつ付着するため、毎日の正しい口腔ケアでの予防が重要です。 歯周病を引き起こす細菌には、ポルフィロモナス・ジンジバリスなどがあります。これらの細菌は、歯周組織を破壊する毒素を産生します。 また、遺伝的要因や免疫力低下なども、歯周病のリスクを高めると考えられています。
歯周病の症状と
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歯周病の原因
歯肉炎、それ以上に進行すると歯周炎(歯槽膿漏)
歯肉炎とは、歯周組織の炎症の初期段階の状態です。歯肉が赤く腫れたり、出血したりするなどの症状が現れます。歯垢が放置されると、細菌が繁殖して炎症を起こし、歯周炎(歯槽膿漏)へと進行します。 歯肉炎の治療は、歯垢や歯石の除去が中心となります。歯磨き粉、歯ブラシなどで歯垢を除去し、歯科医院で歯石除去を受けることで、症状を改善し歯周炎への進行を予防できます。 歯周炎は、歯肉炎が進行した状態のことです。歯周組織が破壊され、歯がグラグラしたり、抜けたりする症状がでます。 歯周炎の原因も、歯垢です。歯垢が放置されると、細菌が繁殖して歯周組織を破壊する毒素を産生します。 歯周炎の治療は、歯垢や歯石の除去に加えて、歯周組織を再生させるための治療が必要となります。
歯周病にかかっている人の割合は年齢とともに増加
厚生労働省の調査によると、20歳代で約30%、40歳代で約50%、60歳代で約70%となっており、年齢とともに増加しています。 加齢に伴って、唾液の分泌量が減少したり、歯茎の弾力が低下したりすることで、歯周病にかかりやすくなるとも考えられています。加齢とともに免疫力が低下することも、歯周病のリスクを高めると考えられています。
歯周病の影響は、体全体に
歯周病の原因となる歯垢や歯石には、さまざまな細菌が含まれています。これらの細菌は、血流に乗って全身に運ばれ、さまざまな疾患を引き起こします。
心臓病
歯周病菌が血管に侵入して、血管壁を傷つけ、動脈硬化を引き起こします。
脳卒中
歯周病菌が血管に侵入して、血栓を形成し、脳卒中を引き起こします。
糖尿病
歯周病菌が血糖値を上げ、糖尿病の悪化を招きます。
早産・低体重児出産
歯周病菌が血管に侵入して、胎盤の血流を悪くし、早産や低体重児出産を引き起こす可能性があります。
肺炎
歯周病菌が肺に侵入して、肺炎を引き起こします。
歯周ポケットとは?
歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目にある溝のことで、健康な歯茎では約2mmの深さです。しかし、歯垢や歯石が蓄積して炎症が起こると、歯周ポケットが深くなり、歯周病に進行します。 歯周ポケットが深くなると、歯周組織が破壊され、歯がグラグラしたり、抜けたりする症状がでます。また、歯周病菌が血管に侵入して、心臓病や脳卒中などの全身疾患を引き起こします。
歯周病の治療
歯周病の治療は、歯垢や歯石の除去と、歯周組織の再生の2つが中心となります。
歯垢や歯石の除去
歯垢や歯石は、歯周病の原因となる細菌の巣窟です。歯垢や歯石を除去することで、歯周病の進行を抑えることができます。 歯垢や歯石の除去には、歯ブラシやフロス、歯間ブラシ、歯磨き粉の使用に加えて、歯科医院での歯石除去や歯周組織のクリーニングが行われます。
歯周組織の再生
歯周病が進行すると、歯周組織が破壊され、歯がぐらぐらしたり、抜けたりすることがあります。歯周組織を再生することで、歯を守ることができます。 歯周組織の再生としては、歯科医院で行う歯周外科手術が行われます。
歯周病の症状
歯周病の症状としては、次のようなものが挙げられます。
歯肉の腫れ
歯周病の初期症状として、歯肉が腫れることがあります。歯肉の腫れは、歯磨きの際に出血したり、歯ブラシを当てると痛みを感じたりすることがあります。
歯肉の出血
歯磨きの際に、歯肉から出血することがあります。歯肉の出血は、歯周病の進行を示す重要な症状です。
歯がグラグラする
歯周病が進行すると、歯周組織が破壊され、歯がグラグラすることがあります。歯がグラグラすると、食事や会話の際に不快感を感じたり、歯が抜けたりすることがあります。
口臭
歯周病は、口臭の原因となります。歯周病が進行すると、歯周ポケットから細菌や膿が排出され、口臭の原因となります。
歯周病のリスクファクター
歯周病になるリスクファクターは、歯周病原菌の増殖や歯周組織の破壊を促進するさまざまな要因です。歯周病のリスクファクターには、以下のようなものがあります。
生活習慣に関わる要因:喫煙、ストレス、食生活など
喫煙は、歯周病を悪化させる大きな要因です。タバコに含まれるさまざまな物質が歯周病を悪化させます。喫煙は、歯とそのまわりの組織(歯周組織)に悪影響を及ぼします。
ストレスは歯周病の悪化に関係するとされています。ストレスによって身体の抵抗力が弱くなり、歯周病を起こす細菌に抵抗することが難しくなり歯周病が悪化するのではないかと考えられています。
食生活によっても歯周病になりやすくなります。不規則な食生活や栄養バランスの欠いた食事をしていると、体だけでなく歯や歯茎にも悪影響を及ぼします。また甘いもの、やわらかいものは歯につきやすく、歯垢が増える原因となります。
口腔内の環境に関わる要因:歯石、歯並び、歯に合わない被せもの、口呼吸、歯ぎしりなど
歯石は、歯垢が硬化したもので、歯磨きでは落とすことができません。歯石が一度ついてしまうと、そのまわりに歯垢がつきやすくなり、歯茎の炎症を引き起こします。
歯並びが悪い部分は歯磨きが不十分になりやすく、磨き残しから歯垢がつきやすくなります。
歯に合わない被せものは、そのまわりに歯垢がつきやすくなります。
口呼吸や歯ぎしりは、歯や歯茎に強い力がかかり、炎症が起こりやすくなります。
全身の状態に関わる要因:遺伝、年齢、性別、免疫応答、全身疾患など
遺伝は、歯周病の発症や進行に影響を与えると考えられています。歯周病になりやすい体質や歯周病原菌に対する免疫応答の個人差が遺伝的に決まる可能性があります。
年齢は、歯周病の発症や進行に影響を与えると考えられています。加齢に伴って歯周組織の弾力性や回復力が低下し、歯周病になりやすくなります。
性別は、歯周病の発症や進行に影響を与えると考えられています。女性は、ホルモンの変化によって歯茎の状態が変わりやすく、歯周病になりやすくなります。
免疫応答は、歯周病の発症や進行に影響を与えると考えられています。免疫応答が低下すると、歯周病原菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病が悪化しやすくなります。
全身疾患は、歯周病の発症や進行に影響を与えると考えられています。糖尿病、骨粗しょう症、肥満などの全身疾患は、歯周病のリスクを高めるとともに、歯周病が全身疾患のリスクを高めるという相互作用があります。
歯周病の予防
歯周病を予防するには、次のことに気をつけましょう。
毎日の歯磨き
歯ブラシやフロス、歯間ブラシ、歯磨き粉を使い、歯垢や歯石を除去することが歯周病の予防をするための基本的な方法です。歯磨きをする際は、歯ブラシの毛先を45度に傾けて、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きましょう。
定期的な歯科検診
歯科検診では、歯垢や歯石の除去、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を行いましょう。
禁煙
喫煙は、歯周病のリスクを高める原因となります。禁煙することで、歯周病のリスクを減らすことができます。
バランスの良い食事
バランスの良い食事は、歯周病の予防に役立ちます。
口臭予防
歯周病が口臭の原因となるため、歯周病を予防することで、口臭を予防することができます。
口臭予防について
口臭は歯周病の自覚症状として、歯科医院で、とても聞かれる症状です。 口腔内の細菌による口臭は、歯垢や歯石に潜む細菌が分解する際に発生する揮発性硫黄化合物(VSC)が原因で起こります。歯周病や虫歯などの口腔内のトラブルがあると、口腔内の細菌が増殖し、口臭が強くなります。
口臭予防
口臭予防のためには、次のことに気をつけましょう。
1.歯ブラシやフロス、歯間ブラシ、歯磨き粉の使用を効果的に行いましょう。
2.口臭を抑える食べ物や飲み物を選びましょう。
口臭を抑える食べ物や飲み物には、次のようなものが挙げられます。 りんごやバナナなどの果物には、口臭の原因となるVSCを分解する成分が含まれています。キウイやレモンなどの柑橘類には、殺菌作用のある成分が含まれています。ミントには、口臭を抑える効果のあるメントールやミントオイルが含まれています。
3.口臭予防に効果的な生活習慣には、次のようなものが挙げられます。
十分な睡眠をとる
水をこまめに飲む
香辛料やアルコールを控える
禁煙する
十分な睡眠をとると、唾液の分泌量が増え、口腔内の乾燥を防ぐことが できます。水をこまめに飲むと、唾液の分泌量が増え、口腔内の洗浄効果が高まります。香辛料やアルコールは、口臭の原因となるVSCを増やす可能性があります。禁煙は、口臭の原因となるVSCの発生を抑えることができます。
歯磨き粉の使用について
安心できる歯磨き粉として炭酸カルシウム含有の植物性のものを選ぶことが有効です。
ここでの炭酸カルシウムは、天然の植物性の成分で、歯磨き粉には研磨剤として使われます。研磨剤とは、歯の表面に付着した汚れを擦り落とす役割をするものです。歯を白くすることができます。
炭酸カルシウムは、研磨剤としてはやさしいもので、歯の表面をこすりつけずに歯を白くできます。また、炭酸カルシウムは水に溶けやすいので、歯磨き後に口の中に残りにくいというメリットもあります。
炭酸カルシウムを含む植物性の歯磨き粉は、安心できる歯磨き粉として選ばれる理由は、以下のようなものがあります。
天然由来の成分である:炭酸カルシウムは、自然界に存在する植物性の成分であるため、人工的な化学物質に敏感な人やオーガニック志向の人にも安心して使えます。
科学製品の入っていない天然の植物性の歯磨き粉は特に有効です。防腐剤や化学薬品の入ったものを使えない体質の方、子供、お年寄りでも安心して使えます。
低発泡である:炭酸カルシウムは、発泡剤として使われることもありますが、一般的な界面活性剤に比べて泡立ちが弱いです。低発泡の植物性の歯磨き粉は、歯磨き中に口の中が見やすくなり、磨き残しを防ぐことができ歯を白くできます。
自然の清涼感である:植物性の歯磨き粉は刺激が少なく、歯を白く、歯石沈着を防ぐことができます。
この記事を書いた人
大学にて研究、歯科クリニックで勤務し主に一般の患者様、発達障害の患者様、高齢者の患者様の歯科治療を担当しております。
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